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大宮にあるから大宮ソフト

このHPを見に来ている方々の中に、カルドセプトのコミックス版のことを知らない人はいないと思う。でもまあ、念のために言っておくと、現在「月刊マガジンZ」で好評連載中の、かねこしんや先生によるコミックス化作品である。ちなみに、単行本の1巻も好評発売中(増刷中)である。まだ手に入れていない方はぜひお買い求めを。大宮ソフトスタッフも大絶賛の傑作だ。

まず、絵がいい。もちろん、主人公のナジャランがかわいいのは当然として、細かい舞台設定やアイテムにリアリティがあるのがいい。いわゆるジャパニーズファンタジーコミックでは、とげとげビカビカ・ビキニアーマーみたいなのが主流だが、かねこ先生の描く武器やよろいは、もっと落ち着いた現実味のある物だ。いや、もしかするとこれは大宮ソフトの好みに合わせてくれているだけなのかもしれないが…。

絵がいいだけではなく、原作のキャラクターの性格などもちゃんと把握されており、「ゴリガンならこう言うだろう」とか「ゼネスならこうするはずだ」というのを分かってもらっているのがうれしい。まあ、それもそのはず、かねこ先生もセプター(カルドプレイヤー)だったのだ。実際、コミック化に当たっては、広報用の資料をぽんと渡してちょっと世間話をしたくらいで、くだくだとキャラ解説したりはしなかった。それでもあれだけ消化して、原作にも矛盾無く、それでいてより広がりのある物語に仕上げている。すごい。特に第2部からは、ゲームでは語られなかった部分にも触れ、怒涛の盛り上がりを見せるぞ。設定は大宮ソフトだが、展開はオリジナルなので、大宮スタッフも毎月楽しみにしている。

さらに、かねこ先生がいい。いい人だ。漫画に対する態度が真摯である。残虐シーンを書く時に「子供に対する影響はどうだろうか」などと、考えちゃうような人なのだ。誠実で生真面目な感じが好感持てるじゃないですか。

このように、コミックス版カルドは恵まれた環境で生まれてきた。願わくば、末永く続いて欲しいものである(かねこ先生をカルドばっかりに束縛するのもどうかと思うけど)。
みなさん、応援してください。

そうそう、もう一つ言うことがあったんだっけ。12月号で、バルテアスの神だったときの姿が登場しているのに気づいたかな?今までドコにも使われていなかったが、これは実は開発中からあった設定画がもとになっている(デザインは怪老氏による)。アティスやガイデスに比べると人間っぽいが、これは彼が「判断力」という他の極神達には無い能力を持つことの現われなのである。
ほかに日の目を見ていないものとしては、ゼネスの師匠サルバトールなんていうのもいる。もしかしたら今後コミックス版に登場したりするかもしれない。

大宮ソフト

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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