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大宮にあるから大宮ソフト

前回に引き続いて、というか、前回が長すぎてあふれてしまったスペルの調整について書いてみます。
スペルとしては4種類ですが、調整の方向性は似ているので、まとめてご紹介しましょう。

アンサモン/メテオ/テンペスト/アースシェイカー

この凶悪スペルカルテットは、アンサモンを除くと(※注1)セカンドにも残っていたカードたちです。
使われたときの「嫌さ感」は大きいものの、特定の状況を打破する方策として、必要悪のような形で残されていました。
セカンドではこれらに対抗する手段がいくつか設けられており(マスファンタズム、クレイアイドル、ジェイドアイドルなど…)それらでバランスは取っていたつもりです。

DS版では、それら対策カードが存在しません。しかもその上で「優しいカルド」を実現したいと考えました。
今までなら、とにかくコストを巨大にして「どうだ、使いたくてもなかなか使えないだろう!?」というようなバランス取りをしていた所ですが、なんかそれも頭悪~い気がします。

そこで、今回は思い切った変更を行うことにしました。永きに渡ってノータッチだったこれらスペルの効果に、今までに無かった「条件」を付け加えてみたのです。
例えば、「STが40以下の全てのクリーチャーに…」といった感じです。

これにより、ブックのクリーチャーをその条件を見越した構成にしたり、ゲーム中その条件を免れるような戦術を取れば、被害を最小限に抑えることができるようになりました(セカンドの場合であれば、そこに対策カードを入れるところですが、そのあたりの思想がちょっと変わりますね)。

こう書くと、逆に弱体化しすぎしすぎなんじゃ?という声も聞こえそうですが…ご心配なく。
上記の例を見て既にお分かりの方もいると思いますが、条件は結構厳しいのです。「STが40以下」の条件を免れるクリーチャーはごく一部です。普通のブックを組んだ場合、今までとほとんど変わらない被害を被ることでしょう。

また、それぞれの条件は他のカードの条件と微妙にかみ合わない作りになっており、全ての条件をクリアするのはなかなか難しいのです(不可能ではないですが)。

Q1. …で、結局弱くなったの?強いままなの?
A1.セカンドよりは弱体化しましたが、絶望するにはまだ早い…という感じかな。
Q2. 条件が付いて、昔よりややこしくなってるじゃないか?簡単なカードラインナップ構想はどうした?
A2. いいんですよ。これらのカードは、初心者の方々には推奨しないものですから。初心者が扱うには危険すぎます。
Q3. カタストロフィやスウォームはどうなった?
A3. …すいません、頭悪いバランス取りのままです…(元々上記の4つよりは使いにくいから、コスト調整だけでいいかなと…)。

今回の調整は、単に対策というだけでなく、ゲームに新たな味を加えることになったように思います。旧作をプレイしてくださった方々にも、新たな戦略を練る楽しみを感じてもらえるのではないでしょうか。

といったところで、今回はこの辺で。
他にも調整されたカードはまだまだありますが、これまた実際のプレイでぜひ確かめてみてください!


(※注1) 実は、当初セカンドにもアンサモンは残る予定でした。しかし、開発途中でやはりバランス的に良くないと判断され、これは「リプレイス」へと変更されました。
現在リプレイスに使用されているイラストは、当初アンサモンとして発注されていたものです。
現状でも変ではありませんが、そう言われて見るとこの絵はリプレイスではなくアンサモンでしょう?「取り替える」という要素が絵から欠落していますよね。
(まあ、イラスト発注し直さなくて良い変更だったからこそ決行した、とも言えますけど)

(2008.3.12 神宮)

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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