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大宮にあるから大宮ソフト

「エキシビションマッチ」でMCを担当された結さんが、4Gamerさんの連載コラムで「リボルト」を取り上げてくださいました!
「結のほえほえゲーム演説:第15回「『カルドセプト リボルト』,スタバでキャラメルマキアートを頼むより困難な呪文 」」

(私が結さんの隣で固まっている写真も見られます・笑)

記事では、初心者にもわかりやすい初歩的なことから、熟練者もニヤリとできるマニアックなことまで、いろいろ熱く語ってくれてます。結さんのカルドセプトに対する愛が感じられて、すごく嬉しいです。
最近、結さんはカルドセプト関連の「ニコニコ生放送」にも、立て続けに出演してくれていて、まさにカルドセプトエバンジェリストになっていただいている感じですよね……。
結さん、本当にありがとうございます。あらためて これからもよろしくお願いします!!
(私も「エキシビション」以来、結さんファンになってしまって、個人的にTwitterもフォローさせてもらってます……。)

新能力

今回の本題は、「リボルト」の新能力紹介、第2弾です。
第1弾 からすこし時間が経ちました。セプターの皆さんも、ひととおりのカードを実地体験済みだとは思いますが……今回も単なる紹介だけでなく、その導入意図なども書いてみたいと思います。

合成

クリーチャー能力、スペル効果。
カード使用時、供物として特定の種類のカードを捨てた場合、効果が発動する

カードサンプル

ワーベア

地属性 ST20 MHP40

コスト G40+供物

合成[地・ST+30,MHP+10];不屈

スカラペンドラ

風属性 ST30 MHP40

コスト G50+供物

合成[水・”ディープシードラゴン”に変身];攻撃成功時、戦闘相手に”衰弱”をつける

「合成」は、クエスト「救世の神都」に登場する新能力です。

「合成」カードは、使用時にカードを必ず1枚捨てなければなりません。そのコストとして捨てるカードのことを供物カードと呼びます。供物カードが合成の条件に合えば、効果が大きく変化します。

クリーチャーの「ワーベア」の場合、地属性カードを供物にすると、STとMHPが強化されます。このST・MHP強化は基本値自体を書き換えるので、戦闘中だけでなく戦闘外でも(カードに戻るまで永久に)効果は有効です。

合成の効果の中には、能力値を変えるだけでなく、全く別のクリーチャーに変身させてしまうものもあります。

「スカラペンドラ」は、水属性カードを供物にすると、水属性の「ディープシードラゴン」に変身します。
変身クリーチャーは「秘術」持ちクリーチャーにもいます。しかし「秘術」は配置してからでないと使えない一方、「合成」なら手札からの侵略時に使用できるという違いがあります。やや侵略寄りの能力と言えますね。

スペルにも「合成」を持つカードが存在します。

カードサンプル

マスグロース

コストG30+供物

全てのクリーチャーのMHP+5(最大100);合成[アイテム・効果は”全ての自クリーチャーのMHP+5(最大100)”となる]

アステロイド

コスト G100+供物

対象領地のレベルを1下げる;合成[“アステロイド”・効果は”対象領地のレベルを1にする”となる] 

スペルの場合も、「合成」が発動すると効果が変化します。

「マスグロース」は通常、敵味方に関わらず全てのクリーチャーのMHPを強化します。しかし、アイテムカードを供物にして合成を発動すると、効果の範囲が自分のクリーチャーに限定され、より有利になります。

「アステロイド」は、通常、敵領地のレベルを1だけ下げますが、「合成」を発動させると敵領地のレベルを問答無用で1にしてしまうという、非常に大きな効果に変化します。それだけに、供物は「アステロイド」カード限定という難しい条件になっています。つまり、手札に「アステロイド」が2枚揃わないと「合成」が発動しないということです。

この効果の強さによる発動難度の差は、「合成」のキモであり、意図そのものとも言えます。

「合成」のアイデアは、トランプなどのカードゲームにある「手札で役を作る」ゲーム性から来ています。点数(効果)の低い役は揃えやすく、点数(効果)の高い役は揃えにくい……という感じですね。

また、「合成」の成功難度は、コストとは別のカードバランスを生み出しました。

従来、効果の高いカードには高いコストをつけてバランスを取っていましたが、G200程度のコストでは試合開始時でも持っていることが多く、あまり制約になりません。かといって、コストをこれ以上高くするのも、スマートでない。 
しかし「アステロイド」のような強力な効果でも、カードを2枚揃えなければ発動できないなら、コストをあまり高くせずに安易な使用を抑止できます。そして、なんとか2枚を手札に揃えられたら「最終奥義発動!」……というのも、熱い展開ですよね。
逆に対戦相手側も、手札に2枚揃うまでに対処できないようであれば、使われても仕方ないと納得できる……のではないでしょうか?

といった感じで、「合成」は、なかなか面白いギミックだと思いますが、使用時にカードを捨てる必要があるのが、やや使いにくいところです。「テンタクルズ[※1]」や
「フィロソフィー[※2]」など、大量にドローできるカードをお供にしたいですね。

密命

スペル効果。
他セプターの画面では裏向きに表示され、内容は見えない

これまでのカルドセプトの常識を覆す、他のセプターには内容が見えないカードです。

カードサンプル

サンダークラップ

コスト G100

密命;召喚条件のある対象クリーチャーのHP-30 

ロングライン

コスト G70

密命;自領地が4つ以上連続している場合、使用者はG500を得る;未達成の場合、使用者はカードを2枚引く

「密命」は、クエスト「眠れる神々」に登場する新能力です。
「相手に見えない」というのが最大の特徴ですが、もうひとつ「効果発動のための限定条件が設定されている」という共通点があります。

例えば、「サンダークラップ」は、30ダメージの不意打ちを食らわせる強力なスペルですが、召喚条件を持つクリーチャーにしか使用できません。

「ロングライン」でG500を得るには、事前に自領地を4つ以上連続させる必要があります(条件を満たさず使用した場合、カードを2枚引く効果になります)。

相手からは内容が見えない「密命」カードですが、発動条件があるため、所持者の行動によってカード内容を推測できる可能性もあります。対戦相手が、属性に関係なく領地を連続させようとしていたら「ロングライン」を疑うべき……とか。
逆に使用者側は、悟られないように行動しないといけません。わざと別の「密命」を達成するフリをしてみる……とか。

このような(ポーカーなどのカードゲームにもある)「読みあい、騙しあい」の面白さをカルドセプトに取り入れたかった、というのが「密命」の意図のひとつです。
ですので、当初は「ロングライン」のような「秘密の使命を達成したら、大儲け」という種類のカードがメインでした。

で、もうひとつの意図は……

今作では「手札は常時公開」の方向に舵を切ったわけですが、「もしも、カルドセプトの手札が非公開だったら」というパラレルワールドを試したい気持ちもありました。

そこで、おなじみのスペルに似た効果の「密命」スペルをいくつか作り、「手札非公開カルドセプト」を部分的に実現してみようと考えたのです。

スペルの中でも、クリーチャーダメージ、土地レベルダウン、魔力奪取などは手札にあると警戒されやすい類です。このようなカードを「密命化」してみました。
さすがに無条件で使えるようでは読みあいにならないので、どれにも軽い条件をつけています。もっとも「ロングライン」などと違い、自力で達成できない条件なので、当初の「密命」の意図からやや離れた指向のカードになってますけどね。

「密命」が成功すると「してやったり!」という達成感があります。一方、やられた側は、ちょっとズルいと感じるかもしれません。一般的な(手札非公開の)カードゲームでは、秘密のカードを使われるのも普通のことですが、カルドセプトは基本、手札公開のゲームですからね。
そんな「密命」カードが嫌いな方は、「レイオブロウ[※3] 」を使ってみてください。「密命」カードのほとんどはコストG100なので、ほぼ一掃できますよ。

(2016.7.27 神宮)


  1. テンタクルズ

    水属性 ST40 MHP50

    コスト G70+水属性土地

    再生;戦闘終了時、使用者は手札が5枚になるまでカードを引く

  2. フィロソフィー

    コスト G50

    使用者は合成の能力を持つカードが手札にある場合、カードを3枚引く;無い場合、カードを2枚引く

  3. レイオブロウ

    コスト G60

    全てのセプターの手札の使用魔力G100以上のカードを破壊する

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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