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大宮にあるから大宮ソフト

「リボルト」発売から、約1週間経ちました。
順調に進めている方々は、もう(とっくに?)メインストーリーをクリアしている頃でしょうか?

いよいよ今週金曜(7月15日)から、ネット対戦のランキングフロアがオープンします。これまでに鍛えた技術とカードを駆使して、ぜひチャレンジしてみてください!

私も、製品版をあらためてイチからプレイしなおしています。まだメインストーリーをクリアできていませんが……たまに負けたりもしながら、マイペースで徐々にブックが強くなっていくのを楽しんでます。
とにかく先に進みたいなら、公式(?)裏ワザの、中断セーブ・リセットを活用する方法もありますけどね。(難しくて先に進めないという方は、この方法を使ってみてください)
まだアンロックされていないカードもありますが、後半のカードが必ず強いわけでもないですし、限られた資産の中でのベストブックを作るのも楽しいです。

こっそりネット対戦にも参加してます。対戦結果は……言いません(笑)。
本気で挑んでますので、勝てば当然うれしいんですが、スゴ技を見せつけられて大負けするというのも、個人的には楽しいですね……(言い訳)。

さて、今回の本題。

皆さんもひととおり体験済みの頃かと思いますが、あらためて「リボルト」の新施設をご紹介します。

ボードゲーム的側面の新要素

カルドセプトというと、カードゲーム的な側面が強調されがちですが、もちろんボードゲームでもあるのです。

昨今、個人的にカードゲームよりもボードゲーム(アナログ)を遊ぶことが多かったこともあり、リボルトにはボードゲーム側面の新要素も盛り込みたいと考えていました。

スゴロク系のボードゲームでは、止まった時に特別なことが起こる「マス」の存在が面白さの要素のひとつです。
カルドセプトにも、この特殊なマス、「施設」が存在しています。「リボルト」では、新しい施設をさらに追加しました。

ボードゲームの楽しさには「ストラテジー(戦略)ゲーム」要素と、「カジュアルゲーム(パーティーゲーム)」要素の2つがあると思います。新ルールや新カードではストラテジーを重視しましたが、ボードゲーム要素である施設は、ややカジュアル寄りの面白さを重視しています。

魔法陣

魔法陣

「魔方陣」は、停止すると、提示される2枚のスペルカードから1枚を選び、コストなしで使用できる、という施設です。

前作に存在した「ほこら」を改良した施設ですね。

止まった時にランダムな効果が発生するギミックは、カジュアルゲーム的には面白い要素です。ただ前作の「ほこら」はランダム性が高すぎる上に効果の威力も微妙だったため、止まってうれしいと思える状況はあまりなかったように思います。

「魔法陣」も、基本的には「ほこら」と同じ方向性の施設ですが、プレイヤーが2枚のカードから1枚を選べることで、「その時に起こってうれしい効果」になる可能性が高くなりました。
出現するカードにあまり強力なものはありません。それでも状況によっては一発逆転の可能性を持つものも存在します。手持ちのカードで状況を打開できないような場合など、止まりたくなることもあると思います。

「ほこら」よりも戦略的に使いやすくはなりましたが、それでもランダム性は高く、やはり「カジュアル」寄りの要素ですね。

分岐スイッチ

分岐スイッチ

「分岐スイッチ」は、通過する際、矢印の方向にしか進めない施設です。
ここに停止すると、矢印の向きを変えることができます。
また、矢印の方向は4ラウンドごとに自動で切り替わります。

先週開催された「エキシビションマッチ」で、対戦者の皆さんを翻弄した施設ですね。

ゲーム性としては、「カルドセプト サーガ」にあった「マップ変化スイッチ」に近いギミックです。

その名のとおり、マップの分岐に配置される施設です。
分岐のあるマップは、ルート選びができたり、だいたい土地数も多いのでクリーチャーが配置しやすいなど、分岐なしのマップよりも面白さで勝っていると思っています。しかし、分岐で高額領地を避けられるため、カルドセプトの醍醐味である「通行料ガッポリ」をしにくくなるという欠点があります。

「分岐スイッチ」は、分岐ありマップと分岐なしマップの、いいとこ取りを目指した施設です。

戦略的には、なるべく一方のルートを優先的に周回し、自分の領地を増やしていきます。そして、領地のレベルが上がったら、敵をそちらのルートに誘い込み、通行量をガッポリ。
……といければ理想的ですが、そのためにはホーリーワードでダイスをコントロールしたり、「リモートスイッチ[※1]」などのスペルを使う必要があり、なかなか簡単ではありませんね。
これも、やや「カジュアル」寄りの施設と言えそうです。

魔力トラップ

魔力トラップ

6以上のダイス合計目を出して、ここを通過(停止)した場合、現魔力の20%を奪われます。奪われた魔力は、トラップにプールされます。
3以下のダイス合計目を出して、ここを通過(停止)した場合、プールした魔力を総取りできます。

 

ダイス合計目通過(停止)時の効果
6~魔力20%支払い
5~4なにも起こりません
0~3プール魔力総どり

 

今までになかったタイプの施設ですね。説明でもわかるように、いかにも「運しだい」という感じの、カジュアルゲーム寄りのギミックです。
「ここで8が出るとは!」とか「2が出た、ラッキー!」など、パーティーゲーム的なシーンが想像できて、カジュアルにカルドセプトを楽しみたい方には面白い施設だと思います。

一方で、ストラテジックにカルドセプトを楽しみたい方には好まれない施設かもしれない、という認識もあります……。
いや、100%運まかせということではなく、ホーリーワードでコントロールしたり、対戦相手よりも「高速移動スペル」の使用を控えたりするなど[※2]、戦略的に使う方法も存在しますからね。「運を戦略でねじ伏せる」、それがカルドセプトです。

カルドセプトは、マップによってゲーム性が大きく変化します。状況や気分に応じて、お好みのマップを選んでプレイしていただければ……と思います。

新施設はまだまだありますが、今回はこの辺で……。

(2016.7.13 神宮)

  1. リモートスイッチ

    コスト 30

    全ての分岐スイッチの方向を切り替える;復帰[ブック];分岐スイッチが無い場合、使用者はカードを1枚引く

  2. この施設にも「高速移動の重要度を下げる」意図を織り込んでいます。まあ、あからさまですね。

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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