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「カルドセプト リボルト ダイレクト」第2弾、ご覧になっていただけたでしょうか?

今作に登場する数多くの新能力を、やっとご紹介することができました!

当デザイナーズノートでも、この新能力について取り上げてみようと思います。

秘術

クリーチャー能力。 
スペルフェイズに使用でき、スペル効果を発動する。
秘術を使用すると、そのクリーチャーはダウンする。

カードサンプル

エルフアーチャー

風属性 ST40 MHP40

コスト G70+風

先制;秘術[G20・対象敵クリーチャーのHP-10]

前作をプレイしてくださった方なら、「秘術」が前作の「領地能力」の改訂版であることはお分かりですよね。

「秘術」は「領地能力」に似ていますが、スペルフェイズに使用する点が異なります。「領地能力」は、領地コマンドのタイミングで使用する能力でした。

この改訂の意図は……

領地コマンドのタイミングには、レベルアップや地形変化など、他にもやるべき行動がたくさんあります。その機会を領地能力のために使ってしまってよいのか、悩ましいことも多かったと思います。

一方、スペルフェイズは、毎ターン必ず利用するほどではなかったと思います。まずスペルが手札になければ使えませんし、スペルがあってもタイミングが悪ければ使えません。何もせずに見送るターンも多かったはずです。

そこで、「領地能力」をスペルフェイズに使用する「秘術」に変更してみました。
これまで見送っていたスペルフェイズを活用できる上、領地コマンドでは領地のケアに専念できるので、ゲーム展開も早くなると思います。

不屈

クリーチャー能力。
秘術や領地コマンドを使用してもダウンしない。

カードサンプル

カワヒメ

水属性 ST30 MHP40

コスト G70

不屈;秘術[G30・対象クリーチャーのST-10]

リボルトでは、新たに「ダウン」システムが導入されましたが、それを覆すような能力も、当然のごとく存在するのです。

「不屈」を持つクリーチャーは、毎ターン領地コマンドを使えます。
移動からの土地レベルアップをあっという間に完了できたり、毎ターン敵領地に移動侵略をしかけたりもできます。

召喚時にもダウンしないので、召喚した次のターンですぐに領地コマンドを使うこともできます。

そして、やはり強力なのは「不屈」と「秘術」を併せ持つクリーチャーですね。このようなクリーチャーは、毎ターン「秘術」を使えるのです。
「カワヒメ」であれば、毎ターンST減少の能力を使えるので、敵の移動侵略用クリーチャーを骨抜きにするのも容易です。

この組み合わせは強力なので、さすがに、あまり強力な「秘術」を持つ不屈クリーチャーはいません。
しかし、今作には「秘術を使えるようにする呪いスペル[※2]」というのも存在するのです。これを、もし不屈クリーチャーにつけたら……。

感応

クリーチャー能力。
指定属性のクリーチャーが配置されていると、戦闘中のSTやHPが増加する。

カードサンプル

キリン

風属性 ST20 MHP40

コスト G80

先制;感応[水属性・ST & HP + 20]

上記のキリンは、マップに水属性クリーチャーが1体でも配置されていると、戦闘中のSTとHPが+20されます。
条件が整えば、コストに比べて強力なクリーチャーに変わるということです。

「感応」の対象になる属性は、火←→地 水←→風と決まっています。
今作ではこの関係(友好属性[※2])でブックを組むと有利に働くカードが多数導入されており、これもそのひとつです。

確実に「感応」を活用しようと考えるなら、自分のブックに友好属性クリーチャーも入れておくのが良いでしょう。
もっとも「感応」の場合、所有者は関係なく友好属性クリーチャーが配置されていればよいので、あえて自分で用意しないという手もあります。4人戦の場合など、かなりの確率で誰かが友好属性クリーチャーを使うと予想できるので、それに賭けて感応クリーチャーを使う、という作戦も可能でしょう。

世界呪い

スペル効果。
ゲーム全体に、呪い効果を与える。

カードサンプル

ブライトワールド

コスト G70

世界に”召喚条件解除”をつける
(6ラウンドの間、クリーチャー配置時、魔力以外のコストは無視される)

世界呪いを使用すると、マップ上にある「世界呪いマス」に呪いアイコンが表示され、ゲーム全体に影響を及ぼします。

世界呪い

カーソルで世界呪いマスを選択すると、下画面に効果の内容が表示されます。

世界呪いは世界にひとつしかつけられず、新たな世界呪いを使うと、古いものは上書きされてしまいます。

お気付きの方も多いと思いますが、「世界呪い」は前作の「全体能力(アイドルの能力)」の改訂版です。
「ブライトワールド」の効果は、そのまんま前作の「ゴールドアイドル」の能力と同じですね。

では、何が違うかというと……

「世界呪い」はスペルであり、「全体能力」はクリーチャー能力であるところ。当たり前なんですが、これが重要です。

「全体能力」はクリーチャーなので、特に対策をしていなくても、戦闘で倒すことで除去が可能でした。強力ではあるが効果の維持は難しく、あまりアテにできないものだったと思います。

「世界呪い」は呪いスペルであり、「世界呪い」で上書きするか「世界呪い」を消す効果を使わないと除去できません。誰もがそんな対策を常備しているとは考えにくく、使用した場合かなり確実に効果を期待できます。

そのかわり、効果期間(6ラウンド)が決められています。対処しなくても6ラウンドで消滅することでバランスを取っています。
6ラウンドというと、頼りにするには短い期間にも思えますが、このカードをブックに4枚入れて絶え間なく使用できれば、6×4=24ラウンドと、ゲーム中のほとんどの期間を影響下に置くことが可能です。

「世界呪い」には、前作の「全体能力」の効果を受け継ぐものの他に、全く新しいものも存在します。
ぜひ「世界呪い」を軸にした、ユニークなブックを作ってみてください。

新能力はまだまだありますが、今回はこの辺で……。

(2016.6.22 神宮)

  1. 秘術呪いスペルの例:

    シュリンクシジル

    コスト 40

    対象の、秘術を持たない自クリーチャーに呪い”縮小術”をつける(秘術[G50・対象クリーチャーのMHP-10]の能力を与える)

  2. 「友好属性」コンセプトは、「カルドセプト サーガ」にも存在したものですが、少し違った形で再導入しています。詳細や意図などは、また別の機会にでも。

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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