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ファミ通CUP

by jin on 2008-12-03

去る11/29、セガさん本社において、公式全国大会の予選の一つとなる「ファミ通CUP2008」が行われました。
私も、ファミ通あらじさん、猿楽の小島さんと共に、当日の実況解説を仰せつかり、一回戦目から会場入りしました。

 
(熱気につつまれた会場の様子)

久々の公式大会ということもあり、会場に集まった皆さんを前にして、懐かしさと共に緊張感も押し寄せてきました。
もしかすると、会場で一番緊張していたのは私だったかもしれません。
今回は、解説というタテマエ上の役割はありましたが、実際はやはり「本気の闘いでどんなブックやカードが使われているのか」「今回の様々な調整は正しかったのか」などをこの場で確認したい…というのが個人的な最大の目的でした。
「みんな同じようなブックばっかりだったらどうしよう…」とか、「ほとんどの試合が最終ラウンドまで、甲乙も無くもつれ込むような試合ばっかりだったらどうしよう…」とか、まあ、大会となると毎回そんなことを思っているわけですが、今回もそんな心配はあったのです。

実際には、色々なカードが使われていましたし、比較的40ラウンド前に目標達成で決着の付く試合が多かったです。会場からは「おおーっ」と歓声が起こることもしばしば。目にしたいくつかの試合でも、目を見張る展開や決着が繰り広げられていました。
これらを見て、ようやくホッと安心できた感じです。

安心したせいで、第二戦目は事実上の今回の決勝であったにも関わらず、解説というよりすっかり気楽な観戦モードに入ってしまいました。スミマセン…。

そして、本選進出を決めた5名(メタファーさん、紺碧のフィラさん、ズトさん、ヨシュアさん、YADOさん)の皆さん、おめでとうございます!

今回注目のカード

今回の対戦内容ですが、今後のワイヤレス大会の「メタゲーム(環境予想)」にも影響を与えるでしょうし、興味深く思われる方も少なくないでしょう。
本選進出の皆さんのブックはダウンロード配信される予定になっていますので、詳しくはそちらの方を見て、使って、研究していただくのが一番だと思います。

いくつか目に付いた所の印象ですが…まず「ジーニー」がかなり猛威を振るっていました。「ジーニー」は模擬大会の「セガカップ」でも活躍し、今回の目玉の一つとは感じていましたし、まず対処しにくいクリーチャーの筆頭ですので、使われて当然の感はありますね。
また、同様に「セガカップ」で頭角を現していた「エルダードラゴン」率いるドラゴンブックも見られました。
この2つのクリーチャーは召喚条件がきつく、4人戦ともなると、場合によっては条件を満たせず手札で腐ってしまうリスクもかなり高いです。うまく使うにはそれ以前の「仕込み」が大切で、使用者には高度なブック構築能力と運用能力が求められます。

最近人気の高い「モスマン」も見かけました。戦闘では普通に100オーバーのダメージを繰り出していましたね。お供には無属性が必要なので、当然の如く「デコイ」や「アンシーン」も見られました。でも、天敵の「マジックボルト」や「エレメンタルラス」は見かけませんでした。意外に放置されていた感じです。

ということで、今回は風が大活躍かというと、意外に本選進出者のブックでは地属性が多かったり。「ガーゴイル」や「ドリアード」がよく使われています。また一回戦勝者の中には、水ブックもありました。決して「ジーニー」独壇場の大会ではなかったということですね。
多寡はあれど、全ての属性が使われていたということで、デザイナー的にはいい感じです。

スペルでは、基本的な「マナ」「ホーリーワードX」などはあたりまえとして、「ランドトランス」の使用頻度が特筆に価します。確かに無属性系のブックにはかなり有効ですし、そうでなくても、クリーチャー多目のブックなら臨機応変な「資産運用」が可能になる面で利用価値は高そうです。「リフォーム」で「マナ」にされても(用途の似たカードなので)あまり痛く無い、というのも良さかな。

その「リフォーム」や「ディスコード」も、頻度は多くは無いものの使用され、効果を発揮していました。人気カードに安易に手を出すのも要注意です。「ジーニー」は無敵に近いですが、マップに3体出現していたようなこともありましたので、そこで「ディスコード」が使われたりしたら、形勢は大きく変わったかもしれません。

全体としては、レベルを上げた高額領地を作り踏ませて決着を付ける、私的に理想的なパターンの試合展開が多かったように思います。そのためか、1時間かからずに決着することが大方でした。
今回マップには聖堂もあるので、あまり土地に執着せず、スペルと護符で逃げ切るようなタイプの戦略もあるかも…と予想しましたが、実際にはあまりこのようなタイプは見かけませんでした。やはり40ラウンド制限が逃げ切るには長いせいでしょうか。それでも、「メテオ」や「カタストロフィ」等も稀に炸裂してはいましたので、攻撃スペルが全く使われていないということではありません。

今回気になったカードはそんな所です。参考になったでしょうか?
もっとも、今回の情報を受けて、今後の対戦で使用されるカードが大きく変わることもあるかもしれませんね。

エキシビジョンとか…

第三戦では、敗者復活戦と同時に、エキシビジョンマッチが行われました。
エキシビジョンは、第二戦の勝者三人にファミ通あらじさんを加えた四人戦。あらじさんは、事前に「スナッチ4枚入れ」発言で、会場を沸かせたりして(普通、本気ブックに「スナッチ」は入れないかなと…)、「ああ、相手に花を持たせるつもりなのかな」なんて思わされましたが…。

結果はなんと…あらじさんの優勝!
以前の大会でも勝っていましたし…この強さ、本物です…。
試合は終盤近くまで実力伯仲、名人戦を見るような趣でした。もっとも、三名は、それまでのニ戦で疲労もしていたでしょうし、真の目的・本選出場を決めたことで、少し気が緩んだ部分もあったかもしれませんね。
ちなみに、試合後のあらじさんも「本当は、私も本選出場権が欲しかった…」とポツリ(笑)。
大会に来てくださった皆さんもそうですが、ここまで本気でカルドセプトに入れ込んでもらえるなんて、開発者冥利に尽きますよ…本当に。

ということで、優勝賞品の「カードホルダー」は、あらじさんの手に渡りましたが、なんと、これをファミ通さんの読者プレゼントにしていただけるとのことです!応募方法などは、今後のファミ通さんの情報にご注目ください。

会場に来られたみなさんには、お土産に「10周年」というマップをお持ち帰りいただきました。これはいずれダウンロード配信もされる予定です。
以前PS2用に配信された10周年マップに似た形状のものですが、今回の「10周年」は、よりお遊び要素が強く、かなりクセがあるものになってます。一応、しばらくの間はノーマルフロアでも使用可能ですが、あまり本気にならないでください(汗)。
大会用のマップはバランス重視・抑え目で作っているので、ちょっと反動が出ちゃいました。楽しんでもらえるとは思いますけど…。

盛り上がりすぎて、もう終わったかのような錯覚まで起こしそうでしたが、公式大会はまだまだこれからですね。
決勝に向けて、皆さん、楽しんでいきましょう!
カルド、サイコー!(赤面)

(2008.12.3 神宮)

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