目次 |

「種族」再び

by jin on 2007-12-18

1stには、「種族」という要素がありました。これは「属性」などと同じく、クリーチャー全てが持つ基本パラメータです。

1stをプレイしていない方および忘れてしまった方に説明すると、1stでの種族は、以下の2つの要素を持っていました。

  1. そのクリーチャーが使用できるアイテムは、種族によって規定される
  2. 種族毎に、カード説明テキストに書かれていない特徴を持っている

(1)は、例えば「人族は全てのアイテムを使用できる」「竜族は、防具を使用できない」というようなものです。この情報は、クリーチャーカード自体には書かれておらず、種族とアイテムの対応は記憶しておく必要がありました。(その代わり、アイテムカードの方にはそれに相当する表記が書かれていましたが、戦闘を行う場合まず注目するのはクリーチャーの方なので、アイテムのこの表記はしばしば見落とされました。)

(2)は、例えば「不死族、植物族には毒や眠りが効かない」などというものです。これはRPG的な世界観を重視した設定でしたが、カード説明には書かれていなかったため、これも覚えておく必要がありました(PS版では、カード説明で少しフォローされてましたが)。

このような要素を持つ「種族」は、ただでさえ難しく思われがちなカルドセプトのルールをより難解にしていた気がします。

ということで、セカンドを作るにあたっては「種族」システムは思い切りよくカットし、ルールの基本部分を簡略化することにしたのです。
(このあたりの経緯は、デザイナーズノートのDC版にも書かれています)

DC版発売前、この情報が公になった直後には、ネットの書き込みなどで「種族が無くなるなんて、改悪だ」などという意見もありましたね。懐かしい~。

実際には、発売後のセカンドルールは概ね問題なく受け入れられ、この改定はその後のセカンド、サーガにも受け継がれていくことになります。私自身も、すっかり「種族は無かったもの」…という認識になっていました。

さて、時を経て今。
1stをベースにしたDS版を作るにあたって、この種族の問題にもう一度悩まされることになろうとは。
やはり、セカンドルールというからには種族は無くして再構築すべきではないのか?いや、既存カードへの影響も大きすぎる…。

逡巡の末、結局「種族」は残すことになりました。一長一短はあるものの、種族を無くしてしまうと、ゲーム全体の雰囲気があまりにも1stからかけ離れたものになってしまう。それに、種族がダメだったのには理由があるわけで、それさえクリアできれば、むしろ「セカンドルール」に慣れた方々にも、新しい要素として楽しんでもらえるのではないかと考えたのです。

「種族」は以下のような形で導入されることになりました。

  • 種族マークおよび、種族という概念は残る。「種族即死効果」や「種族無効化」など、対種族能力やスペル効果は以前のように存在することになる。
  • アイテム制限はセカンド同様クリーチャーのカード説明に書かれる。これで「どのクリーチャーがどのアイテムを使えるか」を覚えておく必要は無くなる。また、これにより種族によって縛られていたアイテム使用制限を逸脱してバランスを取ることができるようになる(ですから、今回もグレムリンは巻物を使用できません)。
  • 即死や毒、マヒなどに関する、暗黙の種族による効果制限は無くす。代わりに能力には種族を含めたその対象を明記できるようにする(即死[人、獣]など。これにより、不死や植物はそれらの効果の対象になりにくいという特徴も辛うじて再現できます)。

このように、「種族」がルールの根本部分に与える影響は極力薄められ、あたかもセカンドルール上に、「種族」という今回限りのオプションルールが付け加わったイメージになりました。

考えてみると、1st当時にはトレーディングカードゲーム自体に種類が少なかったので「種族」というパラメータにも違和感がありましたが、最近ではこれに相当するようなパラメータを持つカードゲームも普通に見られます。時代にも合っているんじゃないかな、とも思えますね(などと正当化してみたりなんかして)。


DS版では種族の他にも、1stルールを引き継いだ部分があります。
それは「エリアの区分」です。

セカンドでは、エリア区分はマップの分離された部分と定義され、見た目にも分かりやすくなっています。一方1stでは、エリアの区分は情報コマンドでミニマップを見なければならないので、ちょっと分かりにくいですね。

と、問題点は分かっていたものの、こちらは1stのままで行くことになりました。
本当は何とかできた方が良かったんでしょうけど…さすがに、マップルートや絵柄まで大幅変更したら、それこそ1stじゃなくなってしまいますし、かといって、マップをそのままにセカンドのエリアルールを適用したら、今度はバランスが壊れてしまいますので…。

それでも、最も分かりにくかった召喚条件とエリアの関係が、DS版では無くなっているので、SS/PS版よりは断然分かりやすいはずですよ!!

(2007.12.18 神宮)

目次 |