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1stにして1stにあらず

by jin on 2007-12-04

ゲーム情報誌でも、ぼちぼち「カルドセプト DS」の情報がお披露目になりました。
いろいろ推測されていた方もいたと思いますが、これでいくらかは明らかになったかなと思います。

そう、DS版は「1stカルドセプト」の移植版なのです。
やっぱり想像通りでしたか?
もしかして、期待はずれだったという方もいるのかな…。

いやいや、単なる横移植だと思っている方は、甘いですよ!!
(ゲーム誌を読んだ方には、既にお分かりでしょうけど)

1stは、カルドセプトの最初の一本として、私的にも思い入れのある作品です。特にPS版は当時の評価も高く、その後のシリーズに繋がる源流になっているともいえます。

ストーリーもカルドセプト世界のはじまりを物語っています。1stをプレイして初めて「セカンド」や「サーガ」のストーリーも全貌が理解できるわけです(まあ、理解できなくても、プレイ自体には問題無いんですけどね)。

さらに、最初の一本ということで、カードラインナップもシンプルなものが多く、まさに初心者向け基本セットという感じです。DS版で初めてカルドセプトに触れる方々にも、カードについては理解しやすいのではないでしょうか(PS版の評価が高かったといっても、それは所詮カルドセプトとしての話であって、知らない人の方が多いのが現実ですから…)。

このような理由からも、カルドセプトとしては初の任天堂ハードであり、初の携帯ハードのDS版が、1stからの移植というのはスムーズな選択だと思ってます。

…ただ…

…セカンド、サーガを経た現在、1stを改めて見直してみると、やっぱり拙いところは多いんですよね…。

1stは、カードラインナップはシンプルで分かりやすいんですが、ルールの基本部分に少し分わかりにくいところがあるんですね…。セカンドではこのあたりが改善されており、1stに比べると分かりやすくなっていますよね。

あと、1stはカードバランスが今ひとつ良くない。セカンドに残ったカードはその時点で改良されてますけど。今1stのカードリストを見直してみると、我ながら驚愕します(おい)。
ちょっとディープな話になりますが、例えば、エクスプロードなど、昔は「あるエリアの全ての水属性クリーチャーに、MHPの30%ダメージ」だったんですよ。仮に相手のブックが水一色だったと分かっていても、使う気になれないですよね…。そのくせテンペストは、「全てに20ダメージ」だったり。
それでも、カードはSS版→PS版で少しは調整されていたんですけど…。

さらに、PS版では、1st~サーガまでカードデザインをやった中でも、個人的には最大の失敗と思っている「ライフフォース(初期型)」が存在していました。ライフフォースの打ち合いは、不毛でしたね…。
(もっとも、一般的にもカードゲームってそういう所ありますよね?バランスを模索している時代のカードは、後で見直すとけっこう酷かったりしませんか?ま、言い訳ですけど…。)

とまあ、1stには色々と反省すべき点も多く、その一つの回答はセカンドでした。しかしセカンドはあくまでセカンド。冒頭で書いたように、1stには1stならではの良さもあります。1stを1stのまま改善してみたい…というのは積年の希望でもあったのです。

そのチャンスが今回のDS版で与えられました。今回のDS版では旧版の汚点を払拭すべく色々なアプローチをしています。

その一つが、「セカンドルールへの移行」です。

例えば「召喚条件」。
DS版ではセカンド同様マップ全体を見るようになります。この変更は、単純にルールが簡単になるだけでなく、コストの重いクリーチャーが出しやすくなるという作用もあり、PS版での対戦環境との大きな違いを生み出すことになるだろうと思います。

それから、「砦ボーナス」。
これ自体は些細なものなのですが、プレイ感は大幅に違います。砦ボーナスが無かった頃の、マップ周回後半の飢餓感は苦痛でした(え?計画性があればそんなことは無い?そりゃまあごもっともですが…)。

あと、クリーチャーの「アイテム制限」表記。
以前は、アイテムの方に制限が書かれていました。そのため、戦闘にクリーチャーを送り出した後に、手持ちのアイテムが使えないことが発覚したりと、いらいらさせられることも多かったのです(と思うのは、私だけではないはず…)。
これもセカンド式になり、クリーチャーの方に書かれるようになりました。

その他にも、色々と細かく変わっています。
もっとも、セカンド以降もプレイしている方々には、これらの修正はむしろ自然に感じられ、変わったことすらも気付かないのではないかと思いますが(むしろ、そうなるのが願いです)。

さて、そうなると、1stのみにあったシステム「種族」のことが気になっている方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、「種族」は残しました。

…ちょっと長くなってしまったので、具体的な内容はまた後ほど…。

(2007.12.4 神宮)

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