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大宮にあるから大宮ソフト

ボードゲーム「タリスマン」

time 2009/02/04

先日行われた、カルドセプトDS・GAMEJAPANCUPで、ホビージャパン様から「タリスマン」という
ボードゲームを賞品としてご提供いただきました。

それを見て、GJの滝川さんに「あー、タリスマン、昔遊んだことあるんですけど、面白かったなあ。懐かしいなー。いいなー。」と何気なくつぶやいたところ、なんと大宮ソフトにも贈ってくださいました!(職権?乱用ですね…すいません…)

そういえば、カルドセプトセカンドの追加アイテムカードの名前も「タリスマン」でしたね。
これは、なんという偶然…。タリスマンは「お守り」というような意味で、効果の決まっていないアイテムの名前として使い勝手が良かったわけですが…こんなご縁があろうとは(笑)。

 
(タリスマンパッケージ。カッコイイですね~。)

「タリスマン」はファンタジーRPGをモチーフにしたボードゲームです。私が最初にプレイしたのも20年くらい前になるという、もはや古典的とも言えるゲームですが、最近ホビージャパンさんから最新版である第4版改訂版の完全日本語版が発売となりました。

外国製ボードゲームを遊ぶ際、日本語の説明書はあっても、使用するカードなどが英語やドイツ語のままだったりすることもあり、結構苦労することも多いのですが、今回のタリスマンは、完全日本語版です。説明書もカードも日本語に翻訳されていますので、余計な部分に煩わされずに純粋にゲームを楽しめます。これはうれしい。

マップを表す大きなボードの他に、ダイス6個、プレイヤーを表すフィギュア、美麗イラストの描かれたカード、プラスチック製コインなども含まれており、かなり豪華です。プレイヤーコマはただの四角い木片…なんていうボードゲームも多いんですけどね。それどころか、魔法でカエルに変身させられてしまった時のためのカエルフィギュアまで付いているんです。どんなこだわりやねん(笑)とちょっと突っ込んでしまいました。

 
(モンスター、アイテム、呪文、イベントなどカードは種類もたくさん。フィギュアも14職業全てが存在します。左下がカエル。けっこうリアル(笑))

要素は多いゲームなのですが、ルールの把握は以外に簡単だと思います。ファンタジーRPGを遊んだことのある方(ドラクエやFFでもOKです)なら、おそらく違和感なく入れるでしょう。
私もかなりルールは忘れていましたが、ゲームを始めるまでにはだいたい把握できて、ゲーム中混乱することはほとんどありませんでした。(他のボードゲームだと、最初のプレイでは結構トンチンカンなことをしてしまうことも多いのですが)

プレイ人数は2~6人。(実際は、最大14人まで(!)遊べるらしいです)
プレイヤーは14種類の職業(戦士や魔法使い、トロールなど)のうちの1つとなります。それぞれの職業は独特の能力を持っています。

プレイヤーは、ダイスを振って盤面上を周回します(盤面をダイスで回るところは、カルドセプトにも似ていますね)。
そこで出会ったモンスターを倒したり、他のプレイヤーと戦ったり、イベントをこなしたりしながら成長していきます。
最終的には、いくつもの関門をクリアして中心部の「支配の王冠」の場所にたどりつき、そこで他のプレイヤーに支配の呪文を浴びせ、全員を脱落させたら勝利となります。

 
(タリスマンのボード。外~中への3つのエリアで構成されています。)

今回、私は6人でプレイしてみました。最後までプレイして、時間は4時間くらいだったかな。
ちょっと長く思えるかもしれませんが、MAX人数の6人プレイでしたし、リアルボードゲームではこの位かかるものも結構ありますので、法外というほどではありません。
まあ、最初は時短ルールとして、「経験5点で能力UP」と最初に「能力ボーナス」を得た状態で始めるのが良いと思います。

大人数のゲームですが、基本はダイスを振って進む方向を決めることと、引いたカードに従うことが主なので、あまり悩むことも無く、一人一人の手番はサクサク進みます。
戦闘ルールも簡単で分かりやすいです。自分と敵で各一個ダイスを振るだけ。勝てばそのモンスターは経験点に。負けたらモンスターはその場所に残り、次にその場所に止まったプレイヤーがそれと戦わなければなりません。このあたりもちょっとカルドに似てますね。
カルドセプトを企画したときには、タリスマンは念頭に無かったのですが、深層心理で影響を与えられていたのかも…と今更思いました。

結局私は勝てませんでしたが、終盤トッププレイヤーが支配の王冠にたどりつき、他のプレイヤーの生命力を徐々に失わせていく所など、「指輪物語」の滅びの亀裂のシーンを髣髴とさせますし(私がこの世界の支配者だ…ウハハハハ!みたいな)、それを阻止しようと、今まで敵対していた他のプレイヤーが一時的に協力体制に変わる所なども劇的で面白かったです。

ゲームデザイナー的には、ルールを少し変更して遊ぶのも面白いかなと思いました。例えば、アドベンチャーカードを強弱2種に分けて、外域と中域で引けるものを変えてみるとか。こうするとモンスターなども序盤は緩くて負けにくく、後半は危険かつ経験がガンガン入るようになってよりエキサイティングになるかな、なんて。
まあ、ルールを増やすほど複雑になってしまうので、簡単には言えませんけどね。でも、こういった工夫ができそうな部分は、アナログゲームの面白い所かなと思います。

リアルボードゲームを遊ぶのも久々だったこともあり、楽しかったですね。たまにはみなさんも、リアルボードゲームなんていかがでしょうか?
ボードゲームが流行れば、巡り巡って、カルドセプトユーザーももっと増えるかもしれませんしね(笑)。

(2009.2.4 神宮)

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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