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大宮にあるから大宮ソフト

前回、テンペスト等のカード調整について書きましたが、私の書き方がマズかったため、勘違いされている方がいるのではないかと心配になりました。ちょっと補足します。

「…これらスペルの効果に、今までに無かった条件を付けてみたのです」
これは「特定の条件を持った相手にのみ効果がある」という意味でした。

ぶっちゃけ言うと
「テンペスト = ST40以下の、全てのクリーチャーのHP-20」
とこうなります(まだ変わる可能性はありますよ)。

つまり、配置されているクリーチャーの中で、STが40以下のクリーチャーにのみ20ダメージが与えられる、ということです。
以前のテンペストには何の条件も無かったですから、逃れられるクリーチャーが存在するDS版の方が、少しですが弱体化しているわけですね。

と、真相はこういうことでした。もし、ご心配された方がいたら、申し訳ありませんでした。
(え、真相を聞いた今の方が心配??…そんな…)

さて、カードの調整については(全部ではありませんが)ひとしきり書いてしまったので(新カードについて?…それはタイミングを改めまして、また後ほど…)、今回は気分を変え、カード以外のささやかな調整点…「ほこら」の調整について書いてみます。

ほこらについてと言われても、旧作からのセプターの方々には興味ないと一蹴されそうですし、カルドセプトを未プレイの方々には、そもそも何のことやら分からないでしょうね…。

ほこらというのは、一般的なボードゲームにも良くある「チャンスマス」のようなものです。ほこらに止まると、神々の力によって、様々な効果のうち1つがランダムに起こります。
ほこらの効果は、たいてい「ささやかなもの」です。順位を大きく変えたりするようなことはめったにありません。

ごく稀に、逆転のきっかけを作ってくれるようなことはあります。例えば、誰もランドプロテクト(土地を防御する呪い効果)を外せるカードを持っていない時に、「土地に付いた全ての呪い効果が取り除かれる」なんて出ると、まさにチャンス(ピンチ)だったりします。

とは言え、所詮ランダム。この力に頼らなくては勝てないなんて考えるセプターは滅多にいません。いや、むしろちゃんとブックを構築したセプターにとって、ほこらを踏むことは迷惑以外の何ものでもないのです。

まず、ほこらを踏むということは、そのターン、土地を取るなどの行動ができなくなったということです。それだけで一回休みに近い損ですね。
それに加え、良いことが起こる可能性は半分強(リスト的には、良いことの方が多いんですよ)。残りは自分にとって意味が無いか、ささやかとは言え悪いことなのです。悪いことが起こった日には、泣きっ面に蜂ですね。

そんなこんなで、SS版以来、ほこらには止まり損のイメージしか無い…ということになっているわけです(サーガでは、ほこらが通常/良い/悪いの3種に分かれていましたが、あまり印象の向上にはならなかったかな…)。

しかし、DS版は一味違うんですね~。
効果のラインナップはそれほど変化無い(といいつつ、追加も結構ありますけど)のですが、個々の、特に悪い効果の文言が少し変わっています。以下をご覧ください。この違い、わかりますかね?

今までの効果
「ある1人のセプターは、手札からクリーチャーカードを1枚失う」

DS版の効果
「あなた以外のセプター1人は手札からクリーチャーカードを1枚失う」

そう、DS版では「悪い効果は、ほこらに止まった人以外が対象になる」のです。
逆に、良い効果(例えば、「200Gを得る」など)については、止まった人が対象になります。
つまりDS版では、止まった人には(ほぼ)良いことばかりが起こるようになった、ということです。

まあ、中には良いか悪いか判断つかない効果もありますので(「あなたのブックはゲーム開始時の状態に戻る」とか)状況によってはうれしくない時もあるかもしれませんが…ともあれ、旧作に比べると圧倒的に「止まった人に悪いこと」が減ったのは確かです。

実際、私自身、以前は止まるたびに嫌な気分がしていたほこらでしたが、DS版のプレイを重ねていくうちに、その精神的抵抗がほとんど無くなったのに気づきました。
止まってもすごく、気が楽なんです。止まった瞬間「ガイデス(混沌の神)」の絵が出ても「ああ、悪いことが起こるけど、自分じゃないんだよなあ」という感じで。
もう、今までのほこらには戻れません。ビバ、DS版ほこら!

※ 実際の体験に基づいた記事ですが、使用感は個人によって異なる場合があります(笑)。

(2008.4.2 神宮)

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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