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「おまかせブック」におまかせ!

Tags: note culd.3ds
by jin on 2012-07-09

今作では、「おまかせブック」という特殊なブックが使えるようになりました。

おまかせブックは、V(バーチャル)ブックの一種です。
ゲーム中、特定の条件を満たせば使えるようになります。
既にオープンしている方も多いと思いますが、「おまかせ火」「おまかせ水風」などのブックがそれですね。

おまかせブックは、Vブックと同様に、そのブックの中に持っていないカードがあっても使用できるという便利なものです。

ただし、通常のVブックは中に含まれるカード50枚の内容が決まっているのに対し、おまかせブックでは、一部あるいはそのすべてが、ランダムで選ばれます。

つまり、どんなカードが出るか不確定ということ。同じおまかせブックでも、プレイする度に違うカードが出現します。

何が出るかわからないので、事前の戦略はちょっと立てにくいですね。
その時の「運」の良し悪しも、大きく影響します。

おまかせブックと普通に作られたブックで対戦した場合、当然のように普通に作られたブックの方が強いでしょう。また、運要素が強いために、本気の対戦を行っても何か腑に落ちない展開になるかもしれません。

と、特徴を列挙していくと、おまかせブックって本当に面白いの? …なんて、疑問に思われるかもしれませんが…
少し考え方を変えると、そこに秘められた色々な面白さが見えて来る…と思います。

おまかせブックの意図

おまかせブックは、カルドセプトサーガの「シールド戦」に似た思想の物です。

「シールド」というのは、"sealed"…つまり、「封印されたもの」という意味です。
アナログTCGではおなじみのシステムですが、事前に組んだデッキでは無く、そこで初めて封印を解くように、対戦開始時に渡されたデッキ(もしくは、渡されたカードだけで作ったデッキ)で戦うので「シールド」というわけです。

おまかせブックも同様に、対戦開始時に初めてブックの内容が確定します。「シールド」と同じ思想ですね。
サーガやTCGのシールド戦も、独特の面白さがありますが、このおまかせブックにも同様の楽しさがあります。

・次にどんなカードを引いてくるのか予想の付かないワクワク感

自分の作ったブックの場合、内容は当然把握しているはず。引いてくるカードに意外性はありません。
しかし、おまかせブックなら、次に何を引くか予想がつきません。
ドローのたびに「こ、こんなカードが!」と一喜一憂するのも、新鮮な楽しさです。

・勝敗を気にせず、気楽にプレイ

元々ランダム要素のあるカルドセプトでも、対戦で負けるとちょっとブルーな気分になるんですよね(そこが次への起爆力にもなるわけですが)。
おまかせブックを使えば、ランダム要素がより高い「運ゲー」になります。勝っても負けてもそれは「運」。そういう前提なら、もっと気楽な対戦が楽しめるんじゃないかなと思います。
昔は、「カルドは運ゲー」と言われると、ちょっと嫌な気がしたものですが、最近では「運ゲー」にもスゴロク的に気楽に楽しめる良さがある、とも思い始めました。なので、そんな要素も取り入れたつもりなのです。
運ゲーとして楽しむ場合、マップも転送円やほこらなど、運要素のあるものを使うとより面白いかもしれません。対戦用マップ「混沌の魔宴」は、そういう対戦を念頭に作られたものですので、ぜひセットで活用してみてください。

・プレイ進行や熟練度に差のあるプレイヤー同士での対戦に

双方がおまかせブックを使えば、その時点でのカード収集率の差や、ブック構築力の差は影響しなくなり、進行度や熟練度の差を少し埋められます(ハンデを付けるのと似ていますが、それよりも公平な感じがするので抵抗は少ないかも)。
また、ハンデのように、上級者だけがおまかせブックを使い、相手は自分で作ったブックを使う、という戦い方も良いかもしれません。

・普段あまり使わないカードを使ってみる

カルドには数多くのカードがありますが、プレイヤーがそのすべてを使う事はほぼ無いと思われます(だいたいお気に入りのカードを中心に、固定してしまうんですよね)。
おまかせブックを使うと、普段使わないようなカードを使わざるを得ない状況になるため、新鮮な感覚を味わえます。
そこで、普段使わないカードの、思わぬ良さを発見することもある…かも?

・ブックを作るのが面倒な人に…

いつもの友人との対戦で、みんなの使うブックが固定化してくると、対戦もマンネリ化してくるかもしれません。
でも、毎度新しいブックを作るのもおっくう…という方もいるかもしれません(ブック構築の楽しさも売りのゲームとしては、身もふたもないですが…)。
そんな方にもおまかせブックは適しています。
自分で作らなくても、いつも新しいブックで対戦できます。

このように、おまかせブックには様々なメリットがあるのです。
まあ、どれも、ゲーム性を突き詰める方向ではなく、気楽に楽しむための策ですね。

完全ランダムでは無い

ちなみに、おまかせブックのほとんどは、完全なランダムではありません。

まず、固定で必ず含まれるカードを持つおまかせブックがあります。
例えば、ゲーム中の条件でオープンするおまかせブックは、全て「リンカネーション」を含んでいます。
これらのブックでは、その他にも同様に固定のカードが何枚か含まれています。
この場合は、残りのカードがランダムで選ばれます。

スクリーンショット
(↑おまかせブックを閲覧すると、固定部分がカードとして表示され、ランダム部分は「?」として表示されます。)

また、固定カード以外でも、出現するカードのカテゴリは内部的に細かく設定されています。
例えば、「おまかせ火」の場合、必ず火属性クリーチャーの中から10体以上選ばれるようになっています。

カテゴリは、クリーチャーの属性以外にも、召喚条件の有無や、侵略系か防御系か、アイテムの武器/防具などの種類、ダメージ系スペル、魔力補充のスペル、自分/敵に付ける呪い…など、細かく設定が可能です。

このような設定によって、ランダムでもプレイになるべく支障が出ないようなブックを生成できるよう試みています(例えば、完全ランダムで、ブックのほとんどがアイテムばかりになったらゲームになりませんからね)。

それだけではなく、設定の仕方によっては、ランダムなのに個性を出すことも可能です。
例えば、攻撃スペルが多く出る焼殺メインのブックとか、先制クリーチャーと武器が多く出て武器で守るブック、とか。

これらのブックでは、おまかせなのに、ある程度事前戦略も立てられたりします。この場合、本気の対戦に近くなって、本来のお気楽対戦の思想からは少し外れてしまいますけどね。でも、こういうことも可能だということです。

おまかせブックも、今後ダウンロード配信される予定です。
そんな個性の強いおまかせブックも、今後現われるかも?

(2012.7.9  神宮)

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